「戦極〜第五陣〜」9月28日(日)・国立代々木競技場・第一体育館
メインイベント:シャンジ・ヒベイロvs杉浦 貴
”寝技世界最強”シャンジ・ヒベイロの総合格闘技デビュー戦は、予想外の決着となった。
最終ラウンド残り時間1分、柔術世界王者は怒涛の膝蹴り5連発を炸裂、杉浦の顔面を血ダルマに上げTKO勝利を飾った。
シャンジ・ヒベイロは、実兄サウロ・ヒベイロ、ホナウド・ジャカレイを従えての登場。
対する杉浦貴のセコンドには、ジョシュ・バーネット、高山善廣、滑川康仁が顔を並べる。
ブラジリアン柔術vsプロレスラーという懐かしの構図だ。
シャンジはオーソドックス、杉浦はサウスポーに構える。
1R、シャンジは大振りのパンチからタックル狙い。耐える杉浦。
2度目のタックルで、シャンジはテイクダウンに成功するが、立ち上がられてしまう。
すぐに組み付き杉浦をコーナーに押し込むが、グラウンドに持ち込めない。
ここで動きが止まってしまい一旦ブレイク。
スタンドでの攻防に戻り、シャンジはオーバーハンドでの右フック。
これが顔面にヒットし、よろめく杉浦。
シャンジはテイクダウンしサイドポジションに。
一度はハーフガードに戻されるが、パンチでプレッシャーをかけ一気にマウントポジションを奪う。
シャンジは首を狙っていくが、体を起こして防がれてしまう。
なかなか極められないシャンジは、あせったのかマウントから強引に腕ひしぎ十字固めへ。
しかし、掴みが浅かったのかスッポ抜けてしまう。
すかさず三角絞めに移行するが、杉浦に逃げられてしまう。
イノキアリ状態で、杉浦のローキックを何発かもらったところで1Rは終了。
マウントポジションという有利な体勢で極めきれず、試合は長期戦へともつれ込む。
2Rに入ると、両者スタミナが切れ始めたか動きが鈍くなっていく。
前に出てきた杉浦にシャンジはタックルするが、テイクダウンできず。
杉浦にフロントチョークを狙われる。
コーナーに押し込むが、お互い攻め手がなくブレイク。
ハイキックから組み付くシャンジだが、杉浦を倒せないと見るや首相撲から膝蹴りを狙う。
しかし、膝蹴りはガードされクリーンヒットにならない。
逆に体を入れ替えられるとコーナーに押し込まれ、膠着してしまう。
ブレイク後、シャンジはテイクダウンを狙うが、単調なタックルではレスリング経験者からタックルを奪えず。
4点ポジションからの膝蹴りを喰らう危険な場面もあった。
残り時間1分ほどで、シャンジはハイキックから杉浦をコーナーに押し込むと、足を取りなんとかテイクダウン。
上から鉄槌を落としたが、時すでに遅く2Rの終了を告げるゴングが鳴った。
3R、杉浦が前に出てくる。下がってしまうシャンジ。
杉浦の右ミドルをわき腹に受けるが、シャンジはお返しとばかりに右ミドル、右ハイキック、左右のパンチを放つ。
シャンジは組み付くが体を入れ替えられ、膝蹴りを狙われる。
そのうちの一発がローブローになり、杉浦にイエローカードが出される。
その後もシャンジのタックルは杉浦に決まらず、コーナーやロープ際での膠着が目立ってくる。
だがパンチやキックなど積極的に打撃を出していくのはシャンジ、手数では完全に杉浦を上回っている。
だれもが判定決着を予想した残り時間1分過ぎ、シャンジの右フックがヒット。
一気に詰めたシャンジの膝蹴り連打が、杉浦の顔面に炸裂する。
コーナーに押し込みパンチで追撃した所で、レフェリーが試合を止めた。
パックリと右まぶたの上が裂け、杉浦の顔面からは大出血。
寝技での一本勝ちは次戦へ持ち越しされたが、柔術世界王者のポテンシャルを感じさせるフィニッシュだった。
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